このコーナーでは、私たちTree to Greenが、よく使用する木についての解説をします!
今回のテーマは「クリ」。大きなクリの木の下でなど、歌にも登場し、子供たちが慣れ親しんでいる木ですが、一体どんな木なんでしょうか?
クリの基本情報
木の特徴
クリは、どんぐりと同じブナ科の仲間。温帯に分布し、実の食味のよさと、木材としての使いやすさから、世界中で利用されています。
高木で、高さは15メートル、幹の直径は80センチメートルになります。秋になると葉が落ちる、落葉樹といわれる種類です。
公園でも目にすることが多い木です。
木の生態
5月末から6月初めになると、白い花が束になってしだれ咲きます。花粉を運んでくれる虫を呼び寄せるため、かなり強烈なにおいを放ちます。
9月になると実が成熟して、イガがはじけて中身がはみ出し、地面に落ちます。
秋になると落葉して、冬は裸で過ごします。
木材として
全体的に赤っぽい、茶褐色です。
成長が大変早く、硬くて重くて、よく湿気に耐えて腐りにくいという特徴があります。
そのため木造の家を建てるときは昔から、長持ちするようにと柱や土台にクリが使われてきました。また、明治時代は、線路の枕木としても使われました。
クリの豆知識
なんで公園のクリの木は実がならないの?
クリの木は、オスとメスが同居している雌雄同株ですが、自家受粉ができません。
そのうえ、風で花粉を運べる風媒花とは違い、花粉を虫によって運んでもらわなければならない虫媒花なので、一本だけ植えても実がなることが少ないのです。
イガって何なの?
実は、イガは皮なんです!
リンゴは赤くて薄い皮、ミカンはオレンジの少し厚い皮ですが、クリの皮はあのトゲトゲで痛いイガなんです。
では、実は一体どこかと言えば、イガの中に入っている実の、硬い茶色の皮の部分。
私たちが普段食べているのは、種の部分になります。
同じ植物なのに、全然成り立ちが異なって、面白いですね!
どんな味がするの?
好奇心旺盛な、弊社スタッフの伊藤が、なめてみました。
お味の方は…無味!
残念ながら、クリの味はしませんでした。
でも、この無味という特徴を生かして、弊社ではスプーンに仕立てたりします。味のない材なら、ご飯の味を邪魔しません。
以上、クリに関する豆知識でした。
他にも、木で聞きたいことがありましたら、お問合せからぜひご連絡ください!
ではまた次回お会いいたしましょう!