今回は毎年の活動として木育に取り組んでいただいている、
目黒区にある夢花保育園さんの年間を通しての木育活動事例をご紹介させていただきます。
夢花保育園さんは「身近な木材(自然物)に触れる体験を通して、子どもの感性や物を大切にする気持ちを育むことを目的」とし、木育活動を取り入れていただいています。
1.ノコギリ体験 5歳児(ペン立てづくり)
毎年年長さんで行う取り組みは担任の先生と相談して進めています。
昨年お箸づくりで紙やすりを経験した子どもたちに、今年度は別の道具を体験させてあげたいと言うご相談でした。
今回のノコギリ体験はTree to Greenの木育体験では定番のメニューになります。
ワークショップは時間に限りがあり、短い時間の中で一人1回しかノコギリ体験はできない為、
その1回の中でどのようにノコギリを使い、どんな物を作成するかを考えます。
その中で、いつまでも使ってもらえる物を作りたいと考え、ペン立てにしました。

ノコギリを使う中で自分が切りやすい態勢に体を変化させていく子供たちの姿を見ることができました。

2.どうぞのいすづくり 親子参加
コロナになる前は毎年行っていた親子参加活動です。
親子でスプーンを作ったり、丸太を切ってベンチを作ったり。
その中で今回は親子24組参加で、6脚の「どうぞのいす」を製作しました。

親子参加で、特に木を使った活動となるとお父さんの出番が多くなります。

ちょっと難しいどうぞのいすづくりですが、皆さんに楽しんでいただき、保護者の方にも園で行っている木育活動についてより深く知っていただく機会になりました。

3.お箸づくり 4歳児
お箸づくりは毎年4歳児の活動として取り入れていただいています。
使う道具は紙やすり3種類だけですが、作るには時間がかかります。
スプーンなどと違い、1本を綺麗にやすりがけしても、もう1本あるので、なかなか時間を要します。

最初に木を受け取ったときには「割りばしだ!」と言っていた子供たちも、
終わるころにはとても大切そうに「お箸」を持ってくれるようになります。
自分の好きな形、持ちやすい形に変化していくお箸に愛着を持ち、いつまでも使ってくれることを願っています。

上記のように、年間を通して木育活動の計画を立て、各年齢に合った活動や親子参加で園全体に木育活動を知っていただく機会を作っていただいております。
園として、「木に触れて自然の大切さを伝えていく」ことを特色にしており、このように毎年の活動として取り入れていただけることを嬉しく思います。
少し前にはなりますが、屋上庭園と1階部分のデッキを、柔らかくささくれも出にくい国産ヒノキ材に交換させていただきました。
※以前の記事はこちら


自分達で使うものは自分達でメンテナンスを行っている夢花保育園さん。
デッキ納品後は、メンテナンス方法や木材の特徴をお伝えする、先生に向けた研修も行っています!
東京都の「保育園等による木育活動の支援事業」や「とうきょうすくわくプログラム」を使い、木育活動を取り入れることもできます。
この事業は補助金も出るので、ぜひ木育活動を始めてみませんか?
夢花保育園のご紹介
夢花保育園では、大人も子どもも「やってみたい」「楽しい」と、
見る物・聞く物に心が動くような環境作りや、色々な実体験(生活、活動)を通して、
感覚・表現を育む保育を行っています。
また、未来を生きる子ども達が、命の大切さ知り、自分が自分らしく、
心豊かに生きる力を育める環境を大切にしています。