8月28日(水)、世田谷区の中学校の美術の先生向けに、3時間の講義と実技を実施しました。
先生からの依頼は、最近生徒も先生も木に触れる機会が減っている中で、まずは先生が木という素材をもう一度見直し、教材として生かしていきたい。という想いから始まりました。
技術ではなく美術の先生ということで講義の内容、実技の内容悩みましたが、
講義では、日本、世界の森林・環境について、日本の木工における木目の使われ方、木の種類についてお話を1時間させていただきました。
中でも木の種類の説明では、授業でも使う彫刻刀を使っていろいろな種類の板を削りながら違いを体感してもらいました。
木目に沿って削ったり、横に削ったり、美術の先生ならではの講義になりました。
実技の1時間はスプーンづくりを通して、仕上げと塗装の話をしました。
スプーンづくりは3種類の紙やすりを使い少しずつ仕上げていきます。途中から作品つくりになっていき、こだわりが出て来て、手が止められなくなるのは、こちらも美術の先生ならではでしょうか?
次の1時間は講義の内容を復習しながら木目を意識してお盆を作りました。
木の裏、表、板目、柾目などを、使い方、見た目を考えながら、限られた中で板の順番を考えて制作する作業です。
最後はそのお盆とスプーンを使って全員でゼリーを食べてにぎやかに終わりました。
Tree to Greenは木の物づくりを通して、人と人との関係を耕し、幸せを作ることを目標にしています。
まさにそんな時間になりました。
そしてこの後、それぞれの先生が、どんなふうにその後の授業に今日のことを生かしていただけるのかがとても楽しみです。