このコーナーでは、私たちTree to Greenが、よく使用する木についての解説をします!
今回のテーマは「ケヤキ」。
ケヤキは北海道を除く、日本中のあらゆるところに生えており、外を歩いていれば、必ずどこかで目にします。
一日一本もケヤキを見なかったという日は中々ないのではないでしょうか?
それ程日本の文化に定着しているケヤキ、一体どんな樹なのか見てみましょう!
ケヤキの基本情報
木の特徴
ケヤキは、ニレ科ケヤキ属の植物です。
大木かつ背の高い木であり、上にすくすくと枝を伸ばす、立ち姿がとても美しい木です。分布は北海道以外の全国です。
街中であっても、公園、街路樹、住宅地、学校や施設、ありとあらゆるところに植えられおり、散歩していれば必ず目にする存在です。
日本中の様々な自治体が県の木や市の木などの、シンボルとして指定しています。
木の生態
落葉広葉樹に分類され、春は一斉に葉を芽吹かせ、夏はセミが集まる涼しげな木陰を作り出し、秋になると赤い葉っぱを落葉させ、冬になるときれいなシルエットの木立を見せてくれる、日本の風景を作り出す存在です。
成長が早くて寿命も長いので、全国あちらこちらで巨木が観察できます。
種子や花粉は風が散布する風媒花です。
木材として
見た目の美しさでも広く利用されているケヤキですが、木材としてもとても優秀です。
耐水性・耐久性に優れ、使える期間も長く、なおかつ木目も美しいという特徴があります。建築にも、家具にも、彫刻にも、あらゆる用途に使われます。
乾燥に非常に時間がかかる材なので、未乾燥のまま使ってしまうと、割れ、ねじれや狂いが発生しやすくなります。
家の大黒柱など、ずれてはいけない物に使う際には、10年程度の乾燥期間を置くことが多いようです。
皆が知るところでいうと、和太鼓や、餅つきに使うような木臼に使われています。強い素材だからこそ、強い力で叩かれ続けるようなハードな使われ方をしても、耐えることができるんですね!
ケヤキの豆知識
木からウロコ!
ケヤキの見た目の特徴は、なんといってもその樹皮です。
人間の皮膚が新陳代謝で新しくなるように、すべての木も古くなった皮がはげれ落ちます。
ケヤキの場合は、その剥がれ方がとてもユニークで、うろこの様に浮き上がって、触るとぽろっと落ちてしまいます。
子供たちは、この皮をはがして遊んだり、おままごとの道具に見立てて遊んだりするのが大好きです。
木の中心部を傷つけてしまったら木にダメージを与えますが、古くなって落ちそうになっている木の表面をはがすくらいなら、問題ありません。
木の種類に詳しくなくても、この木肌さえ覚えていれば、すぐにどの木がケヤキなのか見抜けるようになるはずですよ。
以上、ケヤキに関する豆知識でした。
他にも、木で聞きたいことがありましたら、お問合せからぜひご連絡ください!
ではまた次回お会いいたしましょう!