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丸太を観察、森の絵を描いて発表する
丸太は、山から伐り出してきたばかりのヒノキを使用します(※協力「大山材木店」「東京チェーンソーズ」)。このとき使用するのはスギやヒノキ材が多いですが、園庭に生えているケヤキやクスノキを使用することもあります。 断面はしっとりと濡れていて、伐ったばかりであることがわかります。
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丸太の皮むき
皮をむくと、中から水がじゅわっとあふれ出し、ヒノキのいい香りが広がります。 皮むきは、のこぎりやチェーンソーなどで材に刃を入れたときに、刃物が皮にひっかからないようにする大切な作業。実際の製材所でも行われています。
POINT
年中さんにワクワクを……
丸太切りの作業は年長さんがメインですが、皮むきは年中さんからできます。皮むきをした子どもたちは、皮をベルトにしたり、しっぽに見立てたりと、どんどん遊びを発展させていきます。 皮むきを経験した年中さんは「来年は自分たちものこぎりを引けるんだ」というあこがれの気持ちが生まれるようです。
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木のしごとを知ろう
「きこり」は普段どんなしごとしているのでしょうか? 子どもたちの前で、丸太をチェーンソーでスライスしてもらいます。また、スライスする過程で発生した木くずをバケツに入れて、みんなで触ります。
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きこりの道具を知ろう
古い道具を実際に使ってみます。 先端に行くほど太くなる、長さ50センチはあるかと思われる巨大な片手鋸(かたてのこ)、もっと巨大で1メートルは超える長さの両手挽き鋸(りょうてびきのこ)。
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丸太切り体験!
子どもたちには、両手引き鋸を2人1組で使ってもらいます。大人が見守れば、安全に使うことができます。
よくできました!
全員が切り終わったら、最後は自分たちが手引きで引いた木くずを触ります。 樹のこと、道具のこと、林業というしごとのこと。丸太一本で、さまざまな角度から樹のことを知ることができるのが、丸太切り講座の魅力です。